年代別の治療
Treatment
年代別の治療
Treatment
妊娠中はホルモンバランスの変動や食生活・口腔ケアの問題からむし歯や歯周病になりやすく、ママがむし歯になると赤ちゃんがむし歯になるリスクも高まります。また、お口から菌が体内に入り込んでしまうと、早産や低体重児出産を引き起こす可能性がありますので、歯科検診を受けましょう。
赤ちゃんは生後半年頃から下の前歯が生えてくるので、このタイミングが歯医者さんに行く時期の目安になります。むし歯菌であるミュータンス菌が感染し定着する時期は、生後19ヶ月(1歳半)から31ヶ月(2歳半)までの1年間で、「感染の窓」と呼ばれています。この時期にむし歯菌を口の中に住まわせない環境を作ることが大切です。特に口内環境に問題がない場合でも、4ヶ月に1回のペースを目安に定期的に通われることをお勧めします。「3才までにむし歯ゼロ」を目指しましょう!
この時期はむし歯予防はもちろんですが、正しい生活習慣を身に付けることが大切です。早寝早起き、よく運動し、間食を取りすぎず、お腹が空いた状態で食事をとり、しっかりと良く噛んでお口や歯ならびを育てていきたいですね。歯ならびや噛み合わせのチェックをし、必要であれば早期の咬合誘導や歯列育成をお勧めします。綺麗な乳歯は綺麗な永久歯や歯ならびなどの第一歩です。歯の治療と同時に、予防もさらに大切になりますので、ご家庭での歯みがき習慣などのケアはもちろん、定期健診をしていきましょう。
思春期にもなると子どもは親の手から離れ、生活習慣も不規則になりやすい時期です。歯磨きも含めて生活習慣に気をつけていないと歯のトラブルが多く発生してしまいます。中でも思春期性歯肉炎の発生率が多く、これはきれいに歯を磨いても起こり得る歯肉炎で、歯ぐきが腫れたり、出血したりする歯周病です。この頃には永久歯も生えそろい、なかには親知らずが生えてくる子どももいますので早期の段階で矯正をする方もいらっしゃいます。
大人になると歯周病への意識をより高めることが必要です。最初は痛みも自覚症状もなく進行し始め、ケアを十分にしなかったために歳をとり歯を失ってしまうこともよくあることです。歯周病は喫煙やストレス、不規則な生活習慣などが原因になります。日々まず正しいブラッシングを身につけ、歯のぐらつきや出血などをよく観察し、それに加えブラッシングができているかのチェックもかねて歯科医院で定期検診に通われることをお勧めします。
体の免疫力が歯のトラブルを大きく左右します。歳を経るにつれ口腔内は不衛生な環境になりやすくなりますし、歯ぐきが下がってくるので歯の根元の柔らかい部分が出てきてむし歯のリスクも高まります。歯が抜けてしまい入れ歯を使っている人も多いでしょう。入れ歯を使用されている場合は、入れ歯と粘膜の隙間に細菌が繁殖しやすくなりますのでしっかりと手入れをすることが大事です。いつまでも美味しく食事が取れるよう、お口の健康を心がけましょう。